おとぎ話や童話、海外の名作文学など、長く読み継がれてきた「世界名作」を絵本で楽しめるシリーズが、今あらためて注目されています。
本記事では、「世界名作 絵本シリーズ」の魅力や人気シリーズの紹介、年齢別の選び方、親子での楽しみ方まで、網羅的にご紹介します。
世界名作絵本シリーズとは?

誰もが知る名作が絵本に
「シンデレラ」「赤ずきん」「ピーターパン」「ロビンソン・クルーソー」など、世界の名作をやさしい言葉や絵で表現した絵本シリーズは、小さな子どもたちにも物語の世界をわかりやすく伝えてくれます。
原作は長編であったり、難解な文体だったりすることが多い世界名作ですが、絵本として再構成することで、物語の本質や感動をぎゅっと凝縮。子どもたちは親しみやすく、大人は懐かしさと新たな発見を感じられます。
なぜ今、名作絵本シリーズが注目されているのか
タブレットや動画コンテンツの普及により、子どもが物語に触れる手段は多様化しました。そんな今だからこそ「本で読む楽しさ」「想像する力」が見直されつつあります。
また、親世代が子どもの頃に親しんだ名作を、自分の子どもに読み聞かせるという“世代を超えた読書体験”も人気の理由の一つ。絵本シリーズは、家庭や園でも取り入れやすく、読み聞かせ教材としても活用されています。
人気の「世界名作 絵本 シリーズ」3選
名作を扱った絵本シリーズは各出版社から多数刊行されています。ここでは、特に人気のある3シリーズをご紹介します。実際に私が読み聞かせの時に読んでいた絵本もあるので、ぜひ参考に!
1. ポプラ社の『世界の名作えほん』シリーズ

ポプラ社の名作シリーズは、50冊以上のラインナップを誇るロングセラー。1冊ごとに1つの名作をコンパクトにまとめており、オリジナルイラストで親しみやすい構成になっています。
- 対象年齢:3歳〜
- 特徴:わかりやすい文章・大きな絵・定番の物語中心
- 代表作品:『シンデレラ』『にんぎょひめ』『三びきのこぶた』
価格も手頃なので、シリーズでそろえて家庭の“名作図書コーナー”を作るのもおすすめです。
保育園では少しずつ文字が読めるようになってきた4歳児クラスにおすすめ。子ども達もイラストだけでなく、読書の時間に集中して読んでいる姿がよく見られましたよ。
2. 学研の『新・名作絵本』シリーズ

引用:https://m.media-amazon.com/images/I/81Q+mELh7KL._SY385_.jpg
学研から刊行されている『新・名作絵本』シリーズは、名作に新たなアレンジを加えた現代的な構成が特徴です。
- 対象年齢:4歳〜
- 特徴:作家や画家による独自の解釈・深みのある内容
- 代表作品:『オズのまほうつかい』『おやゆびひめ』『にんぎょのくに』
物語の教訓や心理描写を丁寧に描いており、読み応えがあります。感受性が育ってきた時期の子どもにぴったりです。
この本は一冊の中に凝縮されているので、子どもが読むというよりは読み聞かせやお昼寝前に布団の中でお話を聞く場面として読んでいました。イラストを見ないでも頭の中でイメージを膨らませていく(想像力を豊かにする)のにおすすめです!
3. フレーベル館の『世界の名作アニメ絵本』

アニメ風の親しみやすい絵柄が特徴的で、保育園や幼稚園でもよく読まれているシリーズです。
- 対象年齢:2歳〜
- 特徴:アニメーション風の絵・ストーリーを大幅に簡略化
- 代表作品:『ジャックとまめのき』『ヘンゼルとグレーテル』『ブレーメンのおんがくたい』
はじめて名作にふれる子どもにもわかりやすく、リズム感のある文章で読み聞かせしやすい一冊がそろっています。
2歳児クラスからでも子どもが興味を持って見られるようになる絵本。保育園にもたくさんありました!
年齢別・名作絵本の選び方

名作絵本シリーズを選ぶときは、お子さんの年齢や理解力に合った内容を選ぶことがポイントです。
2〜3歳向け|イラスト重視のやさしい絵本を
まだ言葉やストーリーの理解が発展途上なこの時期は、絵で物語を感じられる作品がぴったり。
アニメ調のイラストが豊富で、言葉のリズムが楽しい絵本を選びましょう。
おすすめ:『三びきのこぶた』『おおかみと七ひきのこやぎ』など
☆イラストがリアルだったりすると、”こわい”だけの印象になってしまうので、やさしいものをおすすめします。
4〜5歳向け|ストーリー性のある名作で心育て
物語の流れや登場人物の気持ちを少しずつ理解できるようになる時期。
「正直さ」「優しさ」「勇気」などのテーマが込められた名作を読むことで、心の成長を促します。
おすすめ:『にんぎょひめ』『シンデレラ』『おやゆびひめ』
☆少しずつ自分と他人の違いを分かるようになってくるので、少し長めのストーリーある本も集中みて見られるようになってきますよ。
6歳以上|原作に近い内容で感性を磨く
就学に向けて語彙力や理解力が高まる時期には、原作の雰囲気を残した少し長めの絵本や童話がおすすめ。読書習慣の第一歩にもなります。
おすすめ:『小公女』『ロビンソン・クルーソー』『あしながおじさん』
☆一気に全部読み聞かせをするのではなく、区切りの良いところで「今日はここまで。続きは明日見ようね!」とする事で期待感を膨らませる事も出来ましたよ。
世界名作絵本シリーズをもっと楽しむ工夫

読み聞かせのコツとポイント
名作絵本の読み聞かせでは、声の抑揚や間の取り方で物語の世界をさらに魅力的に演出できます。
たとえば、「魔女の声は少し低めに」「王子様はやさしい口調で」といった工夫で、子どももグッと引き込まれます。
また、読み終えた後に「どんなお話だった?」「どの登場人物が好き?」など、感想を聞くのもおすすめです。
家庭でできる名作あそびやクイズ
絵本を読んだあとに、物語に関連した遊びを取り入れると、より深い理解につながります。
- 『シンデレラ』→ 紙コップでガラスの靴作り
- 『おおかみと七ひきのこやぎ』→ ごっこ遊び
- 『ジャックとまめのき』→ 実際に豆を育ててみる
また、簡単なクイズ形式で内容を振り返るのも楽しめます。
「○○を食べに来た動物は誰だった?」「最後に○○はどうなった?」など、記憶をたどりながら復習できます。
図書館や定期購読を上手に活用しよう
名作絵本シリーズは一冊ずつ買うこともできますが、図書館で借りたり、児童書の定期購読サービスを利用したりすると、コストを抑えながら多くの名作に触れることができます。
毎月1冊ずつ届く「絵本クラブ」などのサービスは、成長に合った本を自動的に選んでくれる点でも便利です。
まとめ|名作絵本シリーズで親子の時間を豊かに
「世界名作 絵本 シリーズ」は、物語の魅力と読みやすさを兼ね備えた、子育て家庭にとって心強い存在です。
子どもが初めて物語と出会い、登場人物と心を通わせ、考える力や想像力を育む。そんな体験を名作絵本は静かに後押ししてくれます。
お気に入りの一冊から始めて、ぜひ親子で一緒に物語の世界を旅してみてください。
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