おとぎ話や冒険、魔法や不思議な生き物たち——そんなファンタジーの世界に、一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?
「世界名作ファンタジー」は、長く読み継がれてきた物語の中に、子どもたちの想像力や感性を豊かに育てる要素がたくさん詰まっています。
この記事では、そんな「絵本 世界名作ファンタジー」の魅力や選び方、おすすめの10冊をご紹介します。親子で夢と冒険の世界を旅してみましょう。
絵本で楽しむ世界名作ファンタジーとは?

ファンタジーの魅力をぎゅっと詰めた名作たち
「ファンタジー」と聞くと壮大な物語や長編小説をイメージする方も多いかもしれません。
ですが、絵本として再構成されたファンタジーは、短くてわかりやすい構成ながらも、しっかりと物語の世界観を味わえるのが魅力です。
空を飛ぶ、動物と話す、不思議な国に迷い込む——そんな夢のような展開は、子どもたちの想像力を刺激し、心をワクワクさせてくれます。
子どもの想像力を刺激する「不思議」や「夢」の世界
ファンタジー作品に共通するのは、現実ではあり得ないけれど、まるで自分が体験しているかのように感じられる世界観です。
たとえば、ネバーランドで空を飛ぶピーター・パンや、ウサギを追って穴に落ちたアリスなど、子どもたちは自然にその世界に引き込まれていきます。
こうした物語体験は、感情や思考を深めるきっかけにもなります。
なぜ今、ファンタジー名作絵本が注目されているのか
SNSや動画など情報過多の現代だからこそ、「想像する力」を養えるファンタジー絵本が注目されています。
読んで終わりではなく、親子で会話が広がることや、心に残るメッセージが多く含まれている点でも、子育て世代に支持されています。
おすすめの「絵本 世界名作ファンタジー」10選

それでは、世界中で愛されてきた名作ファンタジーを絵本として楽しめる、おすすめの10冊をご紹介します。
1. ピーター・パン(ジェームス・マシュー・バリー)
ネバーランドという夢の国で、空を飛びながら冒険するピーターと子どもたちの物語。
自由や勇気、子ども心の大切さを描いたファンタジーの王道です。
おすすめ年齢:4歳〜
2. 不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
白ウサギを追いかけて迷い込んだアリスが出会う、不思議なキャラクターたち。
ナンセンスでありながら奥深い世界観に、大人も魅了されます。
おすすめ年齢:5歳〜
3. オズの魔法使い(L.F.ボーム)
竜巻に飛ばされた少女ドロシーが、仲間とともにエメラルドの都を目指す冒険譚。
「自分に足りないと思っていたものは、実は最初から自分の中にあった」というメッセージが心に響きます。
おすすめ年齢:5歳〜
4. 小人のくつや(グリム童話)
夜中にこっそり靴を作ってくれる小人たちの物語。
短くて優しいストーリーなので、小さい子にもぴったりです。
おすすめ年齢:3歳〜
5. かしこいビル(北欧民話)
とんちのきいた小さな妖精ビルが人間たちを驚かせる物語。
ファンタジー要素とユーモアが詰まった1冊です。
おすすめ年齢:4歳〜
6. にんぎょひめ(アンデルセン)
海の中の王国に住む人魚姫の切なくも美しい愛の物語。
多くの絵本版ではやさしくアレンジされていて、子どもでも安心して読めます。
おすすめ年齢:4歳〜
7. 長くつ下のピッピ(リンドグレーン)
自由奔放で力持ちのピッピが繰り広げるユニークな日常。
ファンタジーというよりも“ファンタジックな日常”を描いた名作です。
おすすめ年齢:5歳〜
8. 星の王子さま(サン=テグジュペリ)
一見ファンタジーですが、実は深い人生の哲学を描いた大人向けの絵本。
やさしく翻訳された絵本版は、子どもと一緒に「大切なもの」を考えるきっかけになります。
おすすめ年齢:6歳〜
9. 白雪姫(グリム童話)
魔法の鏡、毒りんご、7人の小人——おとぎ話の定番ともいえる名作。
恐怖と優しさ、悪と善の対比が、心の成長にもつながります。
おすすめ年齢:3歳〜
10. ヘンゼルとグレーテル(グリム童話)
森に迷い込んだ兄妹が知恵と勇気で乗り越えていく冒険。
ちょっぴり怖くてスリリングな展開が、子どもたちを夢中にさせます。
おすすめ年齢:4歳〜
年齢別におすすめしたいファンタジー絵本の選び方

ファンタジー絵本は年齢に応じて選ぶことで、より楽しく深く味わえます。
3歳ごろから|絵で楽しめるやさしい物語
この時期は、色彩が豊かで、ストーリーが単純明快な作品がおすすめ。
『小人のくつや』『白雪姫』など、繰り返しのある展開や、視覚的にわかりやすい物語を選ぶとよいでしょう。
4〜5歳|冒険や魔法に心ときめくファンタジーへ
少し長いお話にも耐えられるようになるので、『ピーター・パン』や『にんぎょひめ』など、感情や葛藤が描かれた物語にチャレンジするのも◎。
登場人物の気持ちを想像することで、共感力や感受性が育まれます。
6歳以上|少し長めの物語にチャレンジしてみよう
読書習慣が身についてきた子どもには、『星の王子さま』『オズの魔法使い』など、メッセージ性が強く心に残る物語を。
読み聞かせだけでなく、自分で読むことにもつながります。
ファンタジー絵本をもっと楽しむ親子の工夫

物語ごっこ遊びで世界観を広げよう
絵本の中のキャラクターになりきって遊んだり、空き箱で「ネバーランド」や「お菓子の家」を作ったり、ファンタジー世界を実際に体験するごっこ遊びは、創造力や表現力を伸ばすうえでも効果的です。
読後の「もしも」の会話で想像力を育てる
読み終わったあとに、「自分だったらどうする?」「どのキャラクターが好き?」といった問いかけをすると、思考を深めたり、自分なりの物語を作る楽しさも味わえます。
シリーズで読むと世界がどんどん広がる!
グリム童話やアンデルセン童話など、シリーズ化された絵本を集めることで、1つの世界観に繰り返し触れることができます。
また、出版社によって絵のタッチや解釈が異なるため、同じ話でも新しい発見があります。
まとめ|絵本で出会う、心に残るファンタジーの世界
「絵本 世界名作ファンタジー」は、ただの読み物ではなく、心の冒険でもあります。
子どもたちは物語を通じて、想像する楽しさ、自分で考える力、人とつながる喜びを感じていきます。
そして大人にとっても、忘れかけていた夢や感動を思い出させてくれるのがファンタジーの力。
ぜひ、親子で一緒に物語の世界へ旅立ち、絵本ならではの“魔法の時間”を過ごしてみてください。
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