絵本『おーいかばくん』とは?

作者と出版の背景
絵本『おーいかばくん』は、のびやかで親しみやすい絵と繰り返しのあるリズムで人気を集めている幼児向け絵本です。かばという大きな動物を主人公に据えつつ、子どもが思わず「おーい!」と呼びかけたくなるような展開が続きます。出版から長い年月が経っても保育現場や家庭で広く読み継がれている一冊で、未就学児にとって最初の「お気に入りの一冊」になることも少なくありません。
絵本のページをめくるたびに「おーい」という声とともに展開が広がり、動物が登場する楽しさや水遊びの場面など、子どもが共感できる要素がちりばめられています。特に2〜5歳の子どもたちにおすすめの作品で、読み聞かせの入り口としても最適です。
絵本の特徴と読み聞かせの魅力
『おーいかばくん』の大きな特徴は、呼びかけの言葉とリズミカルな展開にあります。文章は短く、同じフレーズが繰り返されるため、子どもたちはすぐにセリフを覚えて一緒に声を出したくなります。
また、かばの大きくてユーモラスな姿や水の中の描写がダイナミックに描かれており、絵を眺めるだけでも楽しめる点が魅力です。読み聞かせの際に声のトーンを変えたり、「おーい!」と一緒に呼びかけたりすることで、子どもたちの参加意欲が高まり、物語の世界にぐっと引き込むことができます。
『おーいかばくん』のあらすじ紹介

かばくんが登場するシーン
物語は、子どもたちが「おーいかばくん!」と呼びかける場面から始まります。かばくんは大きな体を揺らしながら登場し、水の中で気持ちよさそうに遊んでいます。その姿に、子どもたちはさらに「おーい!」と声をかけ、やりとりがどんどん楽しく広がっていきます。
呼びかけと応答というシンプルな展開が続くため、小さな子どもでも理解しやすく、次のページにワクワク感を抱かせてくれます。「次はどうなるのかな?」という期待が、最後まで飽きずに読み進められる秘訣です。
子どもたちが夢中になるポイント
『おーいかばくん』が子どもに人気な理由のひとつは、参加型の物語である点です。単に物語を聞くのではなく、「呼びかける」「応える」といった双方向のやりとりが自然に組み込まれているため、読み聞かせの時間がコミュニケーションの場に変わります。
また、かばという動物のユーモラスな存在感が、子どもたちの笑いを誘います。実際に保育園で読み聞かせをすると、最初は静かに聞いていた子も、途中から一緒に「おーい!」と声を出し、笑顔いっぱいになる光景がよく見られます。
☆私が働いていた保育園でこの絵本が大好きな先生がいたんですけど、毎年その先生のクラスは『おーいかばくん』の絵本が好きになり、給食前やおやつ前にリクエストして見ていたのを覚えています!
『おーいかばくん』の歌とリズム遊び

歌詞の内容と楽しみ方
『おーいかばくん』は絵本としてだけでなく、歌としても親しまれています。簡単なメロディに「おーいかばくん」というフレーズを繰り返すだけなので、小さな子どもでもすぐに口ずさめます。
リズムに合わせて体を揺らしたり、手を振って「おーい!」と呼びかけたりすると、絵本の世界がより立体的に感じられます。特に乳児や2歳児クラスでは、歌と動作を組み合わせることで自然にリズム感を育み、言葉の発達も促すことができます。
保育園・家庭で取り入れやすい遊び方
保育園では、朝の会やお集まりの時間に『おーいかばくん』の歌を取り入れると、子どもたちの気持ちが自然とほぐれます。繰り返しのフレーズは安心感を与え、クラス全体がひとつになる効果も期待できます。
家庭では、入浴時に「おーいかばくん!」と歌いながら水をチャプチャプさせると、ちょっとした水遊び気分が味わえます。また、お散歩の途中で「おーい!」と呼びかけ合う遊びに発展させると、親子のふれあいが深まります。
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保育や子育てでの活用アイデア

読み聞かせのコツ
『おーいかばくん』を読み聞かせる際には、呼びかけの部分を元気いっぱいに読むことがポイントです。声を大きくしたり、リズムを強調したりすることで、子どもたちの注意が自然と引きつけられます。
また、子どもたち自身に「おーい!」と声を出させながらページをめくると、物語がさらに盛り上がります。保育園ではグループ全員で声を揃えることで一体感が生まれ、家庭では親子のやりとりとして楽しい思い出になります。
製作・遊び活動への発展例
絵本をきっかけに活動を広げるのもおすすめです。たとえば:
- かばのお面作り:画用紙で大きな口を描いたかばを作り、「おーい!」と呼びかけごっこをする。
- 水遊びの導入:夏のプールや色水遊びにリンクさせ、かばくんのように「チャプチャプ」楽しむ。
- リズム遊び:楽器(タンバリンや鈴)を使って「おーい!」のリズムを打つ。
こうした活動は、子どもたちの表現力や社会性を伸ばすだけでなく、絵本体験をより豊かにします。
まとめ
『おーいかばくん』が親子時間に与える豊かな効果
絵本『おーいかばくん』は、シンプルな言葉とリズミカルな呼びかけで、子どもが自然に参加できる特別な一冊です。あらすじを通して動物の魅力や水遊びの楽しさを知り、歌や遊びに広げることで、家庭や保育園での時間がぐっと充実します。
親子で「おーい!」と声をかけ合うひとときは、ただの読み聞かせを超えて、心のつながりを深める時間になります。ぜひ『おーいかばくん』を手に取り、絵本と歌、遊びを通して子どもたちと一緒に楽しい時間を過ごしてみてください。
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