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子どもに人気の絵本『おしいれのぼうけん』|あらすじ・対象年齢・読み聞かせの工夫

目次

絵本『おしいれのぼうけん』とは

作者と出版背景

『おしいれのぼうけん』は、すずき まもる作、たばたせいいち絵によって1974年に出版された絵本です。発売から50年近く経った今も多くの子どもたちに読み継がれているロングセラーで、保育園や幼稚園の読み聞かせでも定番の一冊となっています。子どもたちの身近な場所である「おしいれ」を舞台に、ちょっぴり怖くてワクワクする冒険が描かれているのが大きな魅力です。

長年愛されるロングセラー絵本の魅力

子どもにとって「おしいれ」は特別な空間。閉じ込められる不安と同時に、想像を膨らませられる秘密の場所でもあります。この絵本は、その「おしいれ」を大胆に冒険の舞台に設定し、子どもの心をつかんで離しません。リアルな感情描写とダイナミックな絵、そして友情や勇気が描かれていることが、世代を超えて愛される理由と言えるでしょう。

☆今では子どもを「おしいれ」に入れるなんて事をしたら虐待になっちゃうので50年前と現代では考え方も違うのですが、物語だからこそ想像力を膨らませながら聞くことが出来るのも魅力かもしれませんね。

『おしいれのぼうけん』のあらすじ

おしいれに入れられた子どもたちの冒険

物語は、保育園でいたずらをした子どもたちが先生に叱られ、「おしいれ」に入れられるところから始まります。暗くて狭い空間に閉じ込められた子どもたちは、最初こそ怖がりますが、やがてそこを「冒険の舞台」としてとらえ、空想の世界を広げていきます。暗闇の中で出会う不思議な体験やスリルは、子どもたちの心を一気に引き込みます。

友情と勇気を描いたストーリー展開

冒険の中で子どもたちは協力し合い、仲間の存在の大切さに気づいていきます。最初は不安や恐怖に支配されていたおしいれの中が、友情や勇気を試される舞台に変わっていく様子は、読んでいる子どもたちに大きな共感と感動を与えます。最後には安心感と達成感が残り、読後に温かい気持ちになれる構成です。

対象年齢と楽しみ方

読み聞かせにおすすめの年齢

『おしいれのぼうけん』は、ストーリーがしっかりしているため 4歳頃から小学校低学年 に特におすすめです。年中・年長クラスの子どもたちは物語を理解しやすく、登場人物に自分を重ねやすい年齢。小学校に入ってからも、文章のボリュームがあるので「自分で読む練習」としても楽しめます。

子どもが共感しやすいポイント

  • 「おしいれに入れられる」というシーンが、子どもにとってリアルで共感しやすい。
  • 暗闇の怖さや友達との連帯感が、自分の体験と重なりやすい。
  • スリルと安心がバランスよく描かれているため、怖がりな子も最後まで安心して楽しめる。

このように子どもの日常に近いテーマを扱っているため、物語の世界に自然と入り込めるのです。

※かと言って実際に真似などはしないように、気をつけてくださいね。

読み聞かせのコツとポイント

迫力ある場面を臨場感たっぷりに

『おしいれのぼうけん』には、暗闇の恐怖や冒険のスリルが描かれています。読み聞かせの際には声のトーンや間の取り方を工夫し、子どもたちが「ドキドキ」できるように演出するのがおすすめです。例えば、暗闇のシーンでは声をひそめ、冒険が盛り上がる場面では声を大きくすることで臨場感が増します。

子どもと一緒に感情を共有する工夫

読み聞かせの途中で「このとき、もし自分だったらどうする?」と問いかけてみると、子どもは物語に一層入り込みます。怖がっている子に「大丈夫、最後は安心できるよ」と声をかけることで安心感を与えられるのもポイントです。絵を指差しながら「この表情はどんな気持ちかな?」と会話を広げるのも効果的です。

保育園や家庭での活用アイデア

集団読み聞かせでの効果

保育園での集団読み聞かせに『おしいれのぼうけん』を取り入れると、子どもたちが一体感を持って物語を楽しめます。ドキドキの場面でみんなが静かになったり、安心の場面でホッとした表情を見せたりと、感情を共有できるのが魅力です。また、友達との協力や仲間意識を学ぶきっかけにもなります。

子どもの想像力を広げる遊びや会話につなげる

家庭で読むときは、物語の続きを子どもと一緒に想像してみるのもおすすめです。
「もし自分が冒険に行ったら、どんな世界が広がっていると思う?」
「おしいれの中に秘密の宝物があったら?」
といった問いかけは、子どもの想像力や発想力を伸ばすきっかけになります。さらに、段ボールや布を使って「秘密基地ごっこ」をするなど、遊びに発展させることも可能です。

まとめ

『おしいれのぼうけん』が子どもに伝える大切なこと

この絵本は、単なる冒険物語ではなく「怖さを乗り越える勇気」「仲間と協力する力」といった大切なテーマを伝えています。子どもたちにとってはスリル満点の体験でありながら、最後には安心できる終わり方が心に残り、達成感と充実感を味わえるのです。

長く愛される理由と親子で楽しむ魅力

『おしいれのぼうけん』は、子どもの日常にある「おしいれ」を舞台にすることで、現実と空想を行き来しながら成長を描いた名作です。だからこそ、世代を超えて多くの家庭や保育現場で読み継がれてきました。親子で一緒に読むことで、子どもの感情に寄り添いながら「勇気」や「友情」の価値を自然に伝えられる一冊です。

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