「めっきらもっきらどおんどん」——
この不思議な響きを聞くだけで、なんだかワクワクしてきませんか?
1985年に出版されて以来、子どもから大人まで幅広く愛されている名作絵本『めっきらもっきらどおんどん』(長谷川摂子・作/ふりやなな・絵)。
幻想的でユーモラスな世界観、そして耳に残る“ことばのリズム”が魅力の一冊です。
この記事では、『めっきらもっきらどおんどん』のあらすじや見どころ、読み聞かせのコツ、さらに遊びや制作へ広げるアイデアまでたっぷり紹介します。
『めっきらもっきらどおんどん』ってどんな絵本?
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タイトルの不思議な響きが魅力!
タイトルにもなっている「めっきらもっきらどおんどん」は、意味のない言葉。
でも、声に出して読むと楽しく、どこか懐かしい響きを感じる不思議な言葉です。
この“音の面白さ”が、子どもたちをぐっと引き込みます。
読むたびにリズムが心地よく、声に出す楽しさを教えてくれる絵本です。
作者・長谷川摂子さんと絵のふりやななさんの世界観
作者の長谷川摂子さんは、言葉のリズムを大切にした物語づくりで知られる児童文学作家。
ふりやななさんの幻想的なイラストが、物語の世界をより豊かに彩ります。
光と影のコントラスト、妖怪たちのちょっと不思議でかわいらしい表情が、現実と空想の境界を曖昧にするような独特の世界観を生み出しています。
子どもが夢中になる“ことばあそび”の楽しさ
「めっきらもっきらどおんどん」は、声に出すことで本当の楽しさが広がる絵本です。
テンポの良い言葉の繰り返しやオノマトペが多く、子どもたちは自然と笑顔に。
絵本を通じて、“言葉って楽しい!”という感覚を味わうことができます。
『めっきらもっきらどおんどん』のあらすじと見どころ

主人公・かんたが出会う不思議な世界
主人公は、ちょっぴり退屈している男の子・かんた。
ある日、神社の池をのぞきながら「めっきらもっきらどおんどん!」と叫んだ瞬間、不思議な世界に引き込まれてしまいます。
そこで出会うのは、妖怪のような不思議な3人の子ども。
最初は驚くかんたですが、だんだんと彼らと仲良くなっていきます。
「めっきらもっきらどおんどん」を唱えると起こること
かんたが唱えたこの言葉が、“異世界への入り口の呪文”のような役割を果たしています。
不思議な世界では、言葉が遊びになり、遊びが言葉になる。
現実とは違う法則の中で、かんたは友だちとの関わり方や思いやりを学んでいきます。
妖怪たちとの交流に込められた“友情と成長”の物語
物語の中でかんたは、不思議な仲間たちと一緒に遊び、笑い、そして少しだけ寂しい別れを経験します。
幻想的な世界での体験を通して、友だちを思う気持ちや成長していく姿が丁寧に描かれています。
最後のページを閉じたあとに残るのは、ほんのり切ないけれど温かい気持ち。
そんな余韻も、この絵本の魅力のひとつです。
読み聞かせのコツと年齢別の楽しみ方

2〜3歳|音やリズムを楽しむ時期にぴったり
この年齢の子どもたちは、意味よりも音の面白さやリズムに反応します。
「めっきらもっきらどおんどん!」を楽しく繰り返しながら、声の高低やリズムを変えて読むと大喜び。
絵本を“音のあそび”として楽しむことで、言葉への興味を育てられます。
4〜5歳|想像を広げるストーリー体験として
少し年上の子どもたちは、かんたの冒険や妖怪たちとの交流を通して、物語の展開や感情の変化を感じ取るようになります。
「どうしてかんたは不思議な世界に行けたの?」「妖怪たちはどんな気持ちだったのかな?」など、考える時間を持つのもおすすめです。
読み聞かせのポイント|テンポ・声のトーン・ことばの強弱で世界観を表現
リズミカルな文体が特徴なので、読むテンポを一定に保ちながら緩急をつけると物語がより引き立ちます。
妖怪たちのセリフは少し太めの声で、かんたの言葉は明るくテンポよく読むと、聞いている子どもが自然に世界に入り込めます。
『めっきらもっきらどおんどん』から広がる遊び・活動アイデア

ことばあそびごっこ|自分だけの“へんてこ言葉”を考えよう!
子どもたちと一緒に「めっきらもっきらどおんどん」みたいなオリジナル言葉づくりを楽しみましょう。
「ふにゃりんぴょこぴょこ」「どんどこぴっぴ」など、意味のない言葉でもOK!
音を楽しむことで、言葉への感受性や創造力がぐんと育ちます。
絵画・工作あそび|自分の妖怪を描いてみよう
かんたが出会った不思議な生きものたちをヒントに、“自分だけの妖怪”を描く活動も人気。
紙皿・画用紙・折り紙などを使い、カラフルに表現することで発想力を刺激します。
グループで発表すれば、友だちのアイデアにも興味を持てるきっかけに。
リトミックあそび|不思議な音を体で表現してみよう
「どんどん」「もっきら」「めっきら」といった音の響きを体で表現する遊びもおすすめです。
リズムに合わせてジャンプしたり、スキップしたり、体全体で表現すると、絵本の世界がリアルに感じられる活動になります。
発表会の劇にも取り入れられる
子ども達が物語を理解してくると劇あそびにも展開出来ます。ちょっと怖さがありつつも子ども達は言葉や音を楽しみながら取り組む事が出来ますよ。
ただ、保護者の方にはあまり馴染みのないお話ではあるので、発表会の劇などで取り入れる際は事前におたよりや発表会の物語のあらすじは伝えてあげる事が必要かなと感じます。
絵本を通して伝えたい“想像力と好奇心”の大切さ

不思議な世界に飛び込む勇気と楽しむ心
かんたのように、見えない世界へ飛び込む勇気や、未知のものを楽しむ心を育てることは、これからの時代を生きる子どもにとって大切な力です。
絵本を通して、「やってみよう」「知らないことも面白い」と思える気持ちを育みます。
言葉遊びを通して育まれる表現力と発想力
「意味のない言葉」も、感じ方によっては心を動かす表現になります。
『めっきらもっきらどおんどん』を通じて、子どもたちは“音で遊ぶ言葉の世界”を体験します。
これが豊かな語彙力・創造力・表現力につながっていくのです。
まとめ|『めっきらもっきらどおんどん』は“ことばの魔法”を楽しむ一冊
『めっきらもっきらどおんどん』は、読めば読むほど新しい発見がある名作絵本です。
子どもたちの「言葉って楽しい!」という気持ちを引き出し、ことば・音・想像力を育むきっかけになります。
おうちや保育園で、ぜひ声に出して読んでみてください。
「めっきらもっきらどおんどん!」と唱えた瞬間、子どもたちの笑顔と驚きが広がります。
この絵本は、まさに“言葉の魔法”そのものです。
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