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ぐりとぐらのおきゃくさま|冬に読みたい名作絵本の魅力と保育での楽しみ方

長年子どもたちに愛され続けている「ぐりとぐら」シリーズ。その中でも、冬の季節にぴったりなのが『ぐりとぐらのおきゃくさま』です。
大きな足跡からはじまるワクワク感、優しい気持ちが伝わるストーリー、そして想像がふくらむラスト…。
保育園・幼稚園での読み聞かせにとても相性がよく、冬の導入絵本として活用している先生も多いはずです。

この記事では、名作絵本『ぐりとぐらのおきゃくさま』の魅力や、保育現場での読み聞かせポイント、活動への発展例を分かりやすく紹介します。

目次

『ぐりとぐらのおきゃくさま』とは?冬に読みたい名作絵本


ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本) [ なかがわりえこ ]

絵本の基本情報(作者・シリーズ概要)

『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、なかがわりえこ作・やまわきゆりこ絵の人気シリーズ「ぐりとぐら」の一冊です。
1960年代から読み継がれてきたロングセラーで、登場するのは森に住む双子の野ねずみ・ぐりとぐら。
お料理や自然のなかでの生活を楽しむ姿が子どもたちにとって親しみやすく、幅広い年齢に支持されています。

あらすじ(ネタバレ少なめ)

物語は、ぐりとぐらが雪の積もった森で大きな足跡を見つけるところから始まります。
「だれの足跡だろう?」と足跡をたどると、二人の家の中にまで続いているのです。

家にはなんと、ふわふわの白いコートを着た“おきゃくさま”が。
ぐりとぐらのためにクリスマスのごちそうや飾りを用意してくれるという、心が温まる展開が続きます。

冬の季節に読まれる理由と人気のポイント

この絵本が冬に読みたい一冊として定番なのは、次のような理由があります。

  • 雪・足跡・冬の森など、季節感を感じられる
  • クリスマスを思わせるワクワク感
  • 「だれかな?」と推理しながら読める楽しさ
  • 優しく親切なおきゃくさまに心があたたまる

子どもたちがストーリーを追いやすい構成で、読み聞かせにすると静かに引き込まれていく姿がよく見られます。

『ぐりとぐらのおきゃくさま』の魅力を深掘り


ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本) [ なかがわりえこ ]

大きな足跡からはじまる“ワクワク感”

特に導入として強い印象を与えるのが、大きな足跡。
子どもたちは「だれ?」「なんでここに?」と想像を膨らませながら聞き入り、ページをめくるごとに緊張と期待が高まります。

保育の現場でも、足跡が出てくるシーンは子どもが最も反応する場面の一つ。
雪という季節ならではの要素も加わり、興味を引きつける力が非常に強いです。

子どもが大好きな「ふわふわ しろい おきゃくさま」

姿が見えそうで見えない“おきゃくさま”は、子どもたちが自由にイメージを広げられる存在。
決定的に「サンタクロース」だとは描かれていないため、子どもによって想像が違い、それがまた楽しさにつながっています。

「きっとサンタさん!」「いや、別のだれかかも?」という会話が自然と生まれ、読み聞かせが盛り上がる要素の一つです。

ぐりとぐらの優しさ・協力・おもてなしの心が学べる

ぐりとぐらシリーズに共通するテーマ、「なかよし」「協力」「分け合う気持ち」は、この作品でもしっかり描かれています。
見知らぬお客さまに対しても、二人は驚きながらも温かく迎え入れ、雪を運んで飾りを作るなど協力して準備を進めます。

保育の中で育てたい“思いやりの心”や“友だちとの関わり”を自然に伝えられる点も魅力です。

ことばのリズムやくり返しの楽しさ

ぐりとぐらシリーズ特有の、リズムの良い文章や、繰り返し表現は子どもにとってとても心地よく響きます。
読み手もテンポよく読め、0~5歳の年齢差があっても楽しめるのが特徴です。

保育園・幼稚園での読み聞かせにおすすめの理由

冬の導入にぴったり(寒さ・雪・季節行事と関連)

冬の自然、雪景色、クリスマス…。その季節の雰囲気を丸ごと楽しめるこの絵本は、12月・1月の行事導入にぴったりです。

保育の計画に「季節を感じる活動」を取り入れる園も多いため、この絵本が季節の導入絵本として大変使いやすいと感じる先生も多いのではないでしょうか。

子どもの想像力を刺激する「だれかな?」遊び

「あしあと、だれの?」
「おきゃくさまって、だれ?」

読み聞かせでは必ずと言っていいほど子どもたちが口にする言葉です。
推理遊びとして発展しやすく、読み終わったあとに子ども自身が足跡を描いたり、森の地図を作ったりと創造活動へつなげることもできます。

読み聞かせ中に盛り上がるポイント

  • 大きな足跡が現れるシーン
  • 家の中に足跡が続いてくるシーン
  • ふわふわのおきゃくさまの姿が出るところ
  • ごちそうが並ぶ場面

一つひとつのページに発見があり、読み手の表現次第でさらに子どもの興味を引き出せます。

年齢別の楽しみ方の違い

3歳児
→ 足跡や雪など、視覚的に分かりやすい部分に興味を示す
4歳児
→ “だれかな?”を推理する遊びが発展しやすい
5歳児
→ ストーリーの意味や季節感、思いやりのテーマを理解しやすい

年齢によって楽しむポイントが異なるため、読み聞かせ後の活動も自然に変化します。

『ぐりとぐらのおきゃくさま』と一緒に楽しめる活動例

① 足跡ペタペタ遊び(だれの足跡?推理ごっこ)

紙に大きな足跡を描いたり、切り抜いたりし、保育室に貼っておくと子どもたちが大興奮。
「だれの足跡だと思う?」
「本の足跡とくらべてみよう!」
と絵本とつなげて楽しめます。

② おきゃくさまの帽子づくり(製作活動)

おきゃくさまが身につけている白い帽子を、綿やフェルトでつくる活動。
冬の製作として取り入れやすく、写真撮影にも映えます。

③ 雪だるま・雪遊びの連想活動

外に出られる場合は雪遊びとリンク、室内では紙皿や綿を使って雪の世界を作る遊びができます。
季節体験と絵本の世界がつながります。

④ ぐりとぐらのパンケーキ・お料理ごっこ

料理シーンがよく出るシリーズなので、ぬいぐるみやフェルトの食べ物で“ごちそうづくり”もおすすめ。
ごっこ遊びのテーマとして発展しやすいです。


ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本) [ なかがわりえこ ]

関連絵本やシリーズ作品も紹介

ぐりとぐらシリーズの魅力

シリーズ全体に通じるキーワードは

  • 仲良し
  • 協力
  • 分け合う
  • 自然の中での生活

どれも保育のねらいと相性が良く、絵本棚に一冊は置いておきたい作品群です。

季節ごとに楽しめる関連タイトル

  • 春:『ぐりとぐらのえんそく』

ぐりとぐらのえんそく (ぐりとぐらの絵本) [ なかがわりえこ ]
  • 夏:『ぐりとぐらのかいすいよく』

ぐりとぐらのかいすいよく (ぐりとぐらの絵本) [ なかがわりえこ ]
  • 秋:『ぐりとぐら と すみれちゃん』

ぐりとぐらとすみれちゃん (ぐりとぐらの絵本) [ 中川李枝子 ]
  • 冬:『ぐりとぐらのおきゃくさま』

ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本) [ なかがわりえこ ]

年間を通してシリーズを楽しむためのラインナップが揃っています。

保育で取り入れやすい絵本の選び方

  • 季節や活動と連動している
  • 年齢によって理解しやすいテーマがある
  • 読み手が読みやすいテンポの良さ
  • 子どもの興味が自然に広がる内容

ぐりとぐらシリーズは、これらの条件を満たす“万能絵本”と言えるでしょう。

まとめ|冬の読書時間をもっと楽しくしてくれる一冊

『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、

  • 季節感
  • 推理の楽しさ
  • 思いやりのテーマ
  • 活動への発展性
    など、保育現場で扱いやすい要素がぎゅっと詰まった一冊です。

読み聞かせでワクワクを届けるだけでなく、製作・遊び・行事へもつなげられるので、冬のおすすめ絵本を探している先生にはぜひ手に取っていただきたい作品です。

寒い季節こそ、絵本のあたたかい世界を子どもたちと一緒に楽しんでみてください。

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