MENU

『しろくまちゃんのほっとけーき(ホットケーキ)』絵本レビュー|あらすじ・対象年齢・読み聞かせの魅力と活用アイデア

目次

『しろくまちゃんのほっとけーき』とは?

絵本の基本情報(作者・出版社・発行年など)

『しろくまちゃんのほっとけーき』は、わかやまけん・森比左志・わだよしおみの3名によって制作され、こぐま社から1972年に発行されたロングセラー絵本です。「こぐまちゃんえほん」シリーズの一冊として、多くの子どもや家庭、保育園・幼稚園で読み継がれてきました。
発行から50年以上経った今でも、書店や図書館の絵本コーナーに必ず並んでいる名作であり、「子どもに最初に読んでほしい絵本」としても高く評価されています。

シリーズ「こぐまちゃんえほん」の中での位置づけ

「こぐまちゃんえほん」は全15巻が刊行されており、その中でも『しろくまちゃんのほっとけーき』は特に人気の高い1冊です。登場キャラクターの「しろくまちゃん」が、自分でホットケーキを作るというシンプルなストーリーは、幼い子どもにとって親しみやすく、家庭でも保育現場でも繰り返し読まれています。

☆私も保育園で働いていた頃、何度も読んだことがある大好きな絵本の中の一冊です。

あらすじ紹介

しろくまちゃんがホットケーキを作る楽しい一日

絵本の中では、しろくまちゃんがホットケーキを作る様子が描かれています。材料を混ぜて、フライパンに生地を流し込み、焼き上がるまでを丁寧に追っていく流れは、子どもにとって「料理の手順」を初めて知るきっかけにもなります。
また、ホットケーキが焼き上がるまでのわくわく感や、「自分でも作ってみたい」という気持ちを自然と引き出してくれる点も、この絵本の魅力です。

擬音語・擬態語がリズミカルに楽しめるポイント

「ぽたあん」「ぴちぴち」「ぷつぷつ」「しゅっ」という音が、ホットケーキの生地を混ぜたり焼いたりする場面で登場します。言葉のリズムや音の響きが楽しく、読み聞かせをすると子どもたちが自然に声を合わせたり真似をしたりする場面も多く見られます。文章が短くテンポが良いため、0歳や1歳の小さな子どもでも最後まで集中して聞きやすい内容になっています。

☆このページ、本当に子ども達に人気で。(笑)読み聞かせをしていても、このページだけ「もう一回!」とリクエストされて読んだ事がありました。リズミカルな音が子どもには面白いみたいですよ。私も読むときにイメージ出来るように声質を変えて読んでいた事もありました!

『しろくまちゃんのほっとけーき』の対象年齢

0歳〜2歳児への読み聞かせポイント

絵が大きく色もはっきりしているため、0歳から十分楽しめます。言葉がまだ理解できなくても、ページをめくるごとにホットケーキができあがっていく様子や音のリズムに夢中になる子が多いです。2歳ごろになると、「ホットケーキ食べたい!」と生活に結びつけて楽しむ姿も見られます。

3歳以上でのことば遊びや「食」への関心の広がり

3歳を超えると、絵本の中の工程を理解し、「次はどうなるの?」と予想する楽しみ方ができるようになります。また、擬音語を自分なりに言い換えたり、友だちと声を合わせたりするなど、ことば遊びにも発展します。さらに、「一緒に作ってみたい」「お手伝いしたい」という気持ちが芽生えるのもこの時期。絵本をきっかけに食や生活への関心を広げることができます。

☆4、5歳児クラスで食育(クッキング)で作った事もありました。絵本の内容的には短いけれど、小さい頃に読んでもらった記憶が子ども達にもあったようで、「しろくまちゃんのほっとけーきを作りたい!」と子ども達主体で作った事も。ホットプレートがあれば出来るので、生地作りからやったのも楽しかった思い出ですよ。

この絵本の魅力とおすすめポイント

シンプルで親しみやすいイラスト表現

登場人物や背景は非常にシンプルに描かれていますが、色使いが鮮やかで見やすく、幼児でもすぐに理解できます。特にホットケーキの焼ける様子がダイナミックに描かれている場面は印象的で、何度もページをめくって楽しむ子が多いです。

子どもが真似したくなるリズム感ある文章

先ほど触れた擬音語のリズム感は、この絵本の大きな特徴です。読む人も子どもも一緒にリズムに乗りながら楽しめるため、読み聞かせに最適。日常生活の中でも「ぷつぷつ」「ぴちぴち」と真似して遊ぶ子もおり、絵本の世界が生活に広がっていきます。

家庭でも保育でも使いやすい「食育」絵本

「食べる」ことは子どもにとって大きなテーマです。『しろくまちゃんのほっとけーき』は、料理をする楽しさ、できあがったものを食べる喜びを描いており、自然に食育につながります。家庭でのおやつ前や保育園のおやつの時間に読むと、一層盛り上がります。

保育や家庭での活用アイデア

読み聞かせの後に実際にホットケーキ作り体験

絵本を読んだあと、実際にホットケーキを作ってみるのは子どもたちに大人気の活動です。材料を混ぜたり焼いたりする過程を体験することで、絵本の世界と現実がつながり、記憶に残る活動になります。保育園では調理保育として取り入れられることもあり、家庭でも親子で楽しめる実践的なアイデアです。

☆保育園のクッキングでも出来ますが、親子で簡単にクッキングをするのにもおすすめです!作ったあとにトッピングまでしたら最高のひとときになりますよね!

擬音語を使ったリズム遊びや手遊びへ発展

絵本の中の「ぽたあん」「ぴちぴち」をリズムに合わせて言葉遊びにしたり、手拍子や体の動きを取り入れて楽しむこともできます。音と体を組み合わせることで、より記憶に残りやすくなり、絵本の魅力を広げることができます。

誕生日会やおやつの時間の絵本として取り入れる

『しろくまちゃんのほっとけーき』は、日常的に楽しめるだけでなくイベントにもぴったりです。誕生日会で読めば特別感が増しますし、おやつの前に読むことで「いただきます」の時間をより楽しいものにしてくれます。子どもたちが身近に感じられるテーマなので、繰り返し活用できるのも魅力です。

まとめ

『しろくまちゃんのほっとけーき』は食と遊びをつなぐ絵本

『しろくまちゃんのほっとけーき』は、子どもたちが大好きな「食べること」と「遊び」をつなげてくれる絵本です。シンプルながらも子どもを夢中にさせる工夫が詰まっており、読み聞かせに最適です。

子どもとのコミュニケーションを深める一冊

保育でも家庭でも使いやすく、活動や遊びにも発展できる万能な絵本です。読み聞かせを通して子どもの笑顔や会話が広がり、親子や保育者とのコミュニケーションを深めてくれます。長く愛され続ける理由はそこにあり、これからも多くの子どもたちに読まれ続けることでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次