「きんぎょがにげた」は、1977年に発行されて以来、世代を超えて読み継がれているロングセラー絵本です。
赤い金魚がどこかへ逃げてしまう――それを探すだけのシンプルなストーリーなのに、子どもたちは何度読んでも夢中に。
今回は、絵本『きんぎょがにげた』のあらすじ・対象年齢・読み聞かせのコツを中心に、保育や家庭での楽しみ方まで詳しくご紹介します。
☆ちなみに余談ですが、私が保育園で働いていた時、子ども達によく読み聞かせもしていたし、子ども達も大好きでよく読んでいた絵本の一冊です。
絵本『きんぎょがにげた』とは?作品の基本情報
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作者・出版社・発行年などの基本データ
絵本『きんぎょがにげた』は、五味太郎(ごみ たろう)さんによる作品で、福音館書店から1977年に発行されました。
ページをめくるたびに「きんぎょがにげた」という同じフレーズが繰り返され、
どこに金魚が隠れているかを探す“参加型の絵本”として人気を集めています。
絵本『きんぎょがにげた』が長く愛され続ける理由
この絵本の魅力は、なんといっても「シンプルなのに奥深い」こと。
赤いきんぎょがページのどこかに隠れているだけなのに、子どもは集中してページを見つめます。
見つけた瞬間の「いた!」という喜びは、まるで宝探しのよう。
大人にとっても懐かしく、何度でも読み返したくなる温かさが詰まっています。
絵本『きんぎょがにげた』のあらすじと見どころ

きんぎょがどこかに逃げた!探す楽しさがあふれるストーリー
ある日、きんぎょが水槽から逃げ出します。
ページをめくると、きんぎょは花びんの中やカーテンの模様、いすの上など、
さまざまな場所に隠れています。
読者はページごとに「どこにいるのかな?」と探すワクワク感を味わいながら物語を進めていきます。
最後には仲間たちと一緒に水槽に戻り、
「また逃げちゃうのかな?」と思わせる余韻のある結末も印象的です。
色と形の対比で楽しむ「見つける絵本」の魅力
この絵本の見どころは、赤いきんぎょの色と背景の対比。
花やカーテン、果物など、ページごとに異なる色の中に赤が溶け込むように描かれています。
子どもは色の違いに気づきながら、「ここにいる!」と自然と目を働かせることができます。
☆何度も読んでいると子ども達も少しずつ覚えてきて、ページをめくった瞬間に「ここ!」と指差し出来るようになってきます。誰が一番先に教えるかを楽しんでいるのが伝わってきましたよ。
最後まで飽きずに楽しめるリズム感のある展開
「きんぎょが にげた」という短い言葉のリズムも、
子どもが集中して聞ける理由のひとつ。
読むたびにテンポよく繰り返されるフレーズが、
まるで音楽のように心地よく響きます。
絵本『きんぎょがにげた』の対象年齢と読み聞かせのポイント

対象年齢は2歳〜4歳がおすすめ!理由と楽しみ方
絵本『きんぎょがにげた』は、2歳〜4歳ごろにぴったり。
この時期の子どもは「見つける」「指さす」といった動作を通じて、観察力や集中力を育てていきます。
ページをめくるごとに一緒に探すことで、親子のやり取りも自然と生まれます。
1歳ごろから読み聞かせを始めるのもおすすめ。
短い文と明るい色づかいが、言葉を覚え始めた時期の子にも伝わりやすいです。
☆ちなみに私は1歳児クラスの担任をしていた頃によく読んでいました。年齢が上がるにつれて、あまり見なくなってくるのですが幼児クラスになると製作に取り入れたりする時に改めて読んでみるという事もありました!
読み聞かせのコツ|テンポと指さしで一緒に参加
この絵本の読み聞かせは“テンポ”が命。
「きんぎょが にげた」と一度読んだら、少し間を置いて、
「どこにいったかな?」と声をかけると、子どもが自分で探そうとします。
見つけたら一緒に「いた!」と喜ぶことで、コミュニケーションが深まります。
また、指さしで一緒に確認することで、視覚と聴覚の両方を使った学びにつながります。
きんぎょ探しを通して育つ観察力と集中力
「探す」という行為は、集中力や観察力を養う大切な体験。
何度も繰り返すうちに、子どもは自然と小さな違いに気づけるようになります。
この経験は、のちの「文字を読む」「形を覚える」力にもつながっていきます。
絵本『きんぎょがにげた』を使った保育・家庭での遊びアイデア

製作活動につなげる「きんぎょのかくれんぼ」あそび
保育園では、画用紙や折り紙で作った金魚を教室のあちこちに隠して、
「きんぎょがにげたごっこ」を楽しむ活動もおすすめです。
見つけたら壁面に貼ったり、水槽を模したボードに戻したりすることで、達成感も得られます。
色あそび・形あそびに発展させよう
絵本に登場する背景には、花・カーテン・果物など色鮮やかな形がたくさん。
「赤と同じ色はどれ?」「丸い形はどれかな?」など、
色や形をテーマにした遊びへと広げられます。
親子で楽しむ「オリジナルきんぎょ絵本づくり」
家庭では、白い紙に好きな場所を描いて金魚を隠す“オリジナル版”を作るのも楽しいです。
「ママのバッグの中」「冷蔵庫の上」など、日常の中で子どもと一緒に想像しながら作ると、
創造力がぐんと広がります。
☆対象年齢関係なく、親子で楽しむ事が出来るのと子どもの想像力や発想力の豊かさに気づくことが出来て楽しいですよ。保護者の方に提案して実際に「やってみました!」という方もいて、好評でした!
絵本『きんぎょがにげた』を通して育つ力

「見つける力」と「想像する力」を伸ばす絵本
「きんぎょがにげた」という短い一文から、
子どもは“どこにいるのかな?”と想像を働かせます。
これは思考の基礎となる“仮説を立てる力”を育てる経験でもあります。
子どもの感性を育む色彩と構図の工夫
五味太郎さんの絵は、シンプルながらも計算された色使いが特徴。
赤・青・黄などの原色がバランスよく配置されており、
色彩感覚を育てる教材としても優れています。
繰り返し読むことで「ことばのリズム感」も養える
短い文章を何度も耳にすることで、
自然と日本語のリズムや抑揚を覚えていく子も多いです。
言葉のテンポに親しむことは、語彙力の発達にもつながります。
まとめ|絵本『きんぎょがにげた』は親子で笑顔になれる名作
探す・見つける楽しさが詰まったロングセラー
絵本『きんぎょがにげた』は、単なる「探す絵本」ではなく、
親子の笑顔と発見を生み出す“コミュニケーション絵本”です。
何度読んでも新しい発見があり、子どもの成長を感じられる一冊。
保育園でも家庭でも、きんぎょと一緒に遊びながら学ぼう
読み聞かせの時間だけでなく、工作やごっこ遊びなどに広げることで、
日常の中に学びと喜びが生まれます。
2024年・2025年と時代が変わっても、きんぎょが逃げるたびに
「見つけた!」と笑い合える――そんな名作です。
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