MENU

「ぽんちんぱん」はなぜ子どもに大人気?|リズムがクセになる名作絵本の魅力と読み聞かせのコツ

目次

「ぽんちんぱん」ってどんな絵本?まずは基本情報を紹介


ぽんちんぱん (0.1.2.えほん) [ 柿木原政広 ]

「ぽんちんぱん」は、リズミカルな擬音語が楽しい人気の幼児向け絵本です。0〜2歳の小さな子どもでも楽しみやすく、保育園でも読み聞かせの定番として使われています。

作者・出版社・対象年齢は?

この絵本は、シンプルで分かりやすい言葉とダイナミックな絵の構成が魅力。対象年齢は0歳から楽しめますが、1〜2歳の子どもたちが特に夢中になります。パンという身近な題材を扱っているので、絵本が初めての子にも入りやすい世界観です。

ストーリーの魅力を一言でいうと「リズム × パンの楽しさ」

「ぽん」「ちん」「ぱん」という印象的な音のリズムが繰り返され、パンが焼けたり膨らんだりする様子がユーモラスに描かれています。この“擬音語のテンポの良さ”が、子どもたちの心をつかむ最大のポイントと言ってもよいでしょう。言葉の意味が分からなくても楽しめるのがこの絵本の強みです。

0〜2歳児にも読みやすいシンプルな構成

ページ数が多すぎず、イラストも大きく見やすいため、小さな子でも集中しやすい構成になっています。短い文章と繰り返しが中心なので、初めての読み聞かせにもぴったり。保育園の朝の会やお昼前の読み聞かせなど、短時間にさらっと読める点も魅力です。

子どもが「ぽんちんぱん」を好きになる3つの理由

「ぽんちんぱん」は、なぜこんなにも子どもを惹きつけるのでしょうか?
保育士の視点から、大きく3つの理由に分けて紹介します。

耳に残る擬音とリズムの心地よさ

子どもはリズムのある言葉が大好きです。「ぽん・ちん・ぱん」という音は口に出しやすく、リズムの跳ね方も心地よいため、自然と真似したくなります。読み聞かせをしていると、ページをめくるごとに「ぽん!」と声を合わせてくれる子どもも多く、参加型の絵本として楽しめます。

音のくり返しは、言葉の発達にも良い影響があると言われています。まだ言葉が出始める前の子でも、音の刺激として楽しく受け取れるところもポイントです。

パンが主役だから“身近で親しみやすい”

パンは身近な食べ物で、子どもたちにも人気の食材です。「これはアンパン?」「メロンパン!」など、絵を見ながら会話が広がる点も魅力。大好きなパンが絵本の中に出てくるだけで、子どもは自然と興味を示します。

保育園の給食やおやつにパンが出る日には、「今日のパンはどれかな?」と絵本の話題になることも。

ページをめくるたびに驚きがあるテンポの良さ

「ぽんちんぱん」はテンポよく場面が切り替わり、パンの形が変わったり、ふくらんだりする様子が楽しく描かれています。短い言葉で素早く展開していくため、飽きずに最後まで集中できる子が多いのも特徴です。

ページをめくる瞬間のワクワク感は、絵本の魅力そのもの。読み手が少し間を取るだけでも、驚きや期待を倍増させることができます。

読み聞かせのコツ|「ぽんちんぱん」がもっと楽しくなる工夫

「ぽんちんぱん」は、読み方ひとつで楽しさがぐっと増す絵本です。保育士が実践している読み聞かせのコツをご紹介します。

テンポよく読むことでリズム感が倍増

この絵本は、テンポ感が命。ゆっくりすぎると間延びし、早すぎると伝わりにくくなるため、「ぽん」「ちん」「ぱん」のリズムを大切に読みます。

一定のリズムで読んでいくことで、子どもが自然と身体を揺らしたり声を出したりし始めます。

声色や強弱を使ってパンの世界を演出

「ぽん!」と大きく言ってみたり、「ちん…?」と小さな声で言ってみたり、声の強弱をつけると臨場感が生まれます。読み聞かせをしている大人自身が楽しんで読むと、子どももより引き込まれます。

とくにふくらむパンのシーンでは、声を少し伸ばしたり強めたりすることで、絵の世界がさらに立体的に感じられます。

実物のパンを見せるとさらに盛り上がる読み聞かせ

家庭でも保育園でも、「ぽんちんぱん」を読むときにパンを用意しておくと、読み終わった瞬間の盛り上がりが格別です。

・メロンパン
・あんぱん
・カレーパン

など、絵本に出てくるパンを見せると「これ絵本のと同じ!」と興奮する子が多いです。食育にもつながる読み聞かせとして使えます。


ぽんちんぱん (0.1.2.えほん) [ 柿木原政広 ]

保育園・家庭での活動に広がる「ぽんちんぱん」遊び

「ぽんちんぱん」は絵本として楽しむだけでなく、さまざまな活動に発展しやすいのも魅力です。

パンになりきるリトミック遊び

保育園で特に人気なのが、リトミックとの組み合わせ。
「ぽん」の音でジャンプ、「ちん」で小さくしゃがむ、「ぱん」で手をたたくなど、音を体で表現する遊びに発展できます。

この遊びは、リズム感や身体の動きのコントロールを育てる効果もあり、年齢を問わず楽しめます。

紙皿や画用紙でつくる“パン製作”

絵本の世界をそのまま製作にするのもおすすめです。

・紙皿を使ったメロンパン
・丸い画用紙を使ったあんぱん
・クレヨンで模様を描くカレーパン

など、簡単に作れて見栄えが良い作品が完成します。食べ物製作は子どもに人気なので、活動全体が盛り上がります。

食育の導入としても使いやすい一冊

パンの種類や材料、焼ける仕組みなどを話すきっかけになるため、食育と相性抜群です。「ふくらむってどういうこと?」「パンは何からできているの?」といった会話が広がります。


ぽんちんぱん (0.1.2.えほん) [ 柿木原政広 ]

「ぽんちんぱん」が好きな子におすすめの絵本

「ぽんちんぱん」が好きな子どもは、リズムや身近な食べ物がテーマの絵本を特に好む傾向があります。

同じリズム語が楽しめる絵本

リズミカルな言葉が繰り返される絵本は、「ぽんちんぱん」が好きな子にぴったり。
声に出して読むことで楽しさが倍増します。

パンが主役の絵本

パンを題材にした絵本は他にもたくさんあります。メロンパン・あんぱん・フランスパンなど、実物と結びつけて楽しめる点も魅力です。

0〜2歳向けの読み聞かせにぴったりな絵本

短い文章でテンポが良く、絵が大きく見やすい絵本は、この年齢の子どもに最適です。小さな子でも集中して楽しめるタイプの絵本を選ぶと、読み聞かせの幅が広がります。

まとめ

「ぽんちんぱん」は、リズムの楽しさとパンの親しみやすさが詰まった名作絵本です。短い文章と心地よい音のくり返しが、小さな子どもでも集中できる理由のひとつ。読み方を工夫するだけで、楽しさがどんどん広がる魅力的な一冊です。

読み聞かせだけでなく、リトミックや製作、食育など活動にもつながり、保育園でも家庭でも使いやすい万能な絵本。「初めての絵本」としてもおすすめできる良書です。


ぽんちんぱん (0.1.2.えほん) [ 柿木原政広 ]
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次